木の家具UMEKAWA くらしの話 ティオペペタイムス

tiopepeume.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2014年 06月 17日

椅子の脚

新しい椅子を作っています、デザインと強度のために考えた仕口です。
これで完全とは思いませんが、今の所、最良ではと思っています。
椅子の脚の貫をなくし、接合部の強度を上げるためです。

最初に座板と平行に鉛筆で線を引きます。
椅子の脚_c0145438_5491585.jpg

線に沿って手鋸で胴付を挽きます。
椅子の脚_c0145438_5493318.jpg

縦方向にも鋸を3か所。
椅子の脚_c0145438_5494897.jpg

鋸を入れ終わった、椅子一脚分の脚のホゾ部分です。
椅子の脚_c0145438_5501471.jpg

鑿で突き、丸く整えます。この時先細りにならないように、平行に加工します。
椅子の脚_c0145438_5502848.jpg

4本の脚が完成。すべての脚は入る穴、向きを決めてあります。
椅子の脚_c0145438_5504057.jpg

穴に脚が収まった所です。入れる前に木口を軽く木殺し(金槌などで木をつぶす)しておきます。
その接合部分を鉛筆で墨付けをします。
椅子の脚_c0145438_551981.jpg

鉛筆の墨を削り込まないように、注意してトリマーで掘下げます。
椅子の脚_c0145438_555221.jpg

トリマーで切削終了。脚には角度が付けてあるので、この様な状態までしかできません。
椅子の脚_c0145438_5562722.jpg

残った部分、実はここが大切なのですが、角度を合わせて鑿で突いて整えます。
椅子の脚_c0145438_5563996.jpg

仕上がりの状態です。
このやり方だと、座面と脚の接続面が飛躍的に増加します。
その結果、接着材も効果が上がり、胴付による支えの効果も増えと思います。
椅子の脚_c0145438_5565821.jpg


by Utiopepe | 2014-06-17 06:42 | 仕事 | Comments(0)


<< フリスビー      曇りときどき雨、のち晴れ >>