2012年 09月 28日
このところ様々な家具の修理をしています。 まずは姫鏡台。ずいぶん昔に作られ、持ち主もあの手この手で修理をしていたようです。 鏡の縁は壊れていました。鏡の柱もゆらゆら。引き出しは工夫して治してありました。 底板も外れ、全体にがたがた、焼け焦げも有りました。 使えなくなった部品はすべて取り払い、新しく別の材料で作り直し。 まったく無かった部品は、あまり違和感がないように創作。 すべてのパーツをそろえていざ組み立て。 組み立ての前に、だいたい同じ調子になるように塗装をしました。 金物は、メッキがはがれかなりサビていましたが、800番の耐水ペーパーで丁寧に水研ぎ。 綺麗な金属が出てきたところに、車用の補修スプレーで着色。 このままだとあまりに綺麗すぎるので、細かな繊維タワシで再び水研ぎ。すれた感じが出てOK。 塗装も最終チェックをして、金物も取付け完成。 納品先のおばあちゃん(92歳)が、お姑さんがお嫁に来た時持ってきたと教えてくれましたが、 んー、一体何年前になるのでしょう?・・・ 本当に喜んでくれて、じっと見つめては何かを思い出しているようでした。 こんな家具屋の仕事も良いものだと思います。
by Utiopepe
| 2012-09-28 23:42
| 仕事
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