2011年 03月 04日
削り忘れは無いか?ホゾ穴にゴミは無いか?面は取ったか?接着剤は?洗い刷毛は?・・・・・ 準備万端、おこたり無いか? 組み立ての順番を何度も頭の中でリハーサルして、いいんか?ほんとか?さーやろ。 組み立てを始めたら、待ったなしです。 部品を全て細かくチェックします。組み立てる順番にならべてあります。 まずは上段の引き出しの棚板の組み立て。ホゾ穴とホゾに接着剤をつけ差し込んでから、ハタガネ(固定具)で固定します。 この後はみ出たボンドを水で洗いますが、ハタガネと木材が直接接触していると黒くしみになります。 特に漆塗りの時は要注意で漆を塗ると目では見えない部分でも鉄分と反応して真っ黒になります。 前から見て左側の側板を順番にホゾ穴にさしこみ、ちょうど良いところまで入ったら金(カネ)を見ます。カネを見るとは直角を確かめることです。 次に逆側の側板を差し込みますが、その前に下の棚板、大底(一番下の板)も組んでからです。 右の側板を乗せてから胴付き(ホゾの片)がすべて付くまでバランスを見ながら組み立て、抜きホゾの部分にくさびを打ち込んでいきます。 はみ出た接着は乾く前にお湯で丁寧に洗い落とします。 左右を組んでから直角を見てクサビを打ち込み、接着剤を洗い流すまでが待った無しの大仕事です。 ぐずぐずしていると接着材が乾いて動かなくなったり、洗い落とすことも出来なくなります。 後は天板をのせて終わりですが、先ほどまでの工程で洗い残しのボンドが無いか、胴付きはちゃんと付いているか再度チェックします。 後で気が付いても手遅れになりますので。しつこいくらいチェックします。 組み立て終了です。 組み立て時に細かな傷がつきますので、お湯で全体を拭きながら細部の不備な点はないかチェックします。 あーしんど、神経を使いながらの1時間半の真剣勝負でした。
by Utiopepe
| 2011-03-04 07:36
| 仕事
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