木の家具UMEKAWA くらしの話 ティオペペタイムス

tiopepeume.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2010年 07月 14日

トイレの棚

毎日ぐずぐず雨が続いています。こんな時は仕事の話題を。
すでに半月以上たってしまいましたが、塩尻のパティスリー「ICHIE」へお待たせしていた、トイレの棚を付けに行ってきました。
建物に合わせて作るということと、いろいろな用途を盛り込むためにイメージが散漫になり、どこから手をつけて良いかも判れぬまま、作る以前に時間ばかりが過ぎて行きました。
イメージが決まり、手を動かしだせば、だんだん現実味がまして、完成までは時間の問題でした、が。
しかしトイレ便器の周りに細かく棚を組むので、現場との兼ね合いは最後まで気が抜けませんでした。
トイレの棚_c0145438_728186.jpgトイレの棚_c0145438_7284136.jpgトイレの棚_c0145438_729746.jpg

上部は枠を組み立ててから壁に取り付け、戸を調整すれば出来上がりです。
が、最近の建物は壁が石膏ボードでできているため、構造材の位置を確かめつつ、確実に固定しなければなりません。

次は水洗タンクを隠すボードを取り付けた後、左右に開き戸を付けるための下地の箱を固定しました。
この場所の材料はすべてニレです。15ミリ厚の無垢材で箱も扉も一枚板です。ここの構造で悩みました。
ベニヤを使えば簡単ですが、出来上がりのニアンスが違います。木の伸びちじみを考えると、無垢材は冒険です。
そこで良く乾燥した、比較的おだやかなニレ材で作る事にしました。
トイレの棚_c0145438_7294778.jpgトイレの棚_c0145438_8115249.jpgトイレの棚_c0145438_8123738.jpg

次は中段ですが、タンクの点検整備のため、すべての板は取り外し可能にしました。
この場所の材はナラ材で前扉はビューローみたいに前に下りてくるようにしました。
トイレの棚_c0145438_813510.jpgトイレの棚_c0145438_8133319.jpgトイレの棚_c0145438_8135764.jpg

完成の図です。真ん中の扉には韓国の魚の形の小さな鍵。右の空白部分は水洗レバーがあります。
すべてが終わってみると、前からこのようになっていたかの様です。何か仕事した?
トイレの棚_c0145438_8142133.jpg

by Utiopepe | 2010-07-14 09:02 | 仕事 | Comments(0)


<< オカトラノオ      突然の麦刈り >>