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カテゴリ:仕事( 132 )


2016年 02月 02日

油断大敵

やっぱりね、こーゆうことするんだ。
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古い座卓の修理をしていますが、油断すると大変です。
上の写真、外側から見ると抜きホゾになっています(仕事のとめを見ると説明があります)。
一見丁寧な仕事をしているようにみえます、が中身は下の写真のようになっていました。
黒く見える物すべて釘です。ばらしてみて冷や汗たらり。

材料の一部が虫に食われてボロボロ、取り換えることとなりましたが、まずは解体です。
修理を何度も経験するとかなり慎重になります。
まずは構造を細かく調べ、何処に金属を使っているか、どこからばらすのが良いか。
修理する物に一番ダメージが少ない方法をさがします。

しかし、見えない所でいろいろな事がしてあります。ほとんどの家具がそうです。
今と違い、機械にたよらず、手仕事で量産するために、あの手この手で作っています。
壊さなければ中は見えません、ので上手に手を抜きます。
それは昔の職人の常識のようです、でも抜きホゾに見せかけ、ほぞ穴が釘隠しとはビックリ。

ばらす時にノコギリや鑿を使いますが、金属に触ったら、一発でボツです。
ノコギリは完全に切れなくなります、ほとんど使えません。
鑿は刃こぼれをしたら、グラインダーで削り落し、研ぎなおし、大変時間がかかります。
慎重に解体をしますが、読みが外れることもしばしば、修理は奥が深い。

by Utiopepe | 2016-02-02 07:27 | 仕事 | Comments(0)
2015年 12月 24日

木釘

あまり知られていな事だとは思いますが、釘の話です。
釘は昔から使われてきたと思いますが、近頃はあまり良くない印象があるようです。

家具を作っていて度々聞かれる事ですが、釘を使っていますか?
ん・・・・、使っています。・・・・・なにか問題があるのかな・・・・・?

どうも釘は悪者、いい加減な仕事は釘をいっぱい使っている、
釘を使う仕事は半端な仕事と、思われているふしがあるかな?

今、普通に釘と言う時、形は丸棒の先が尖ったもの。(丸くぎと言います)
しかし、ちょっと前の時代(明治以前くらいかな)は、断面が四角で作りが違います。
鉄を叩いて、四角のとんがった形に作り、それを釘としていました。
この様な形の釘を和釘と言いますが、歴史的には平安以前から使われてきた物だと思います。
木を扱う仕事の中で、どうしても釘という物を使わざるをえない場面があります。
釘でやるしかない仕事、これは認めてほしい、釘は必用な物なのです。

突然、話は、引き出しの作り方になりますが、近頃普通に見られるやり方は実は洋式で、
溝に底板を差し込んで上げ底になっています。
しかし和箪笥の引き出しは上げ底になっていなくて下から釘で打ち上げています。
この方式だと、無駄な空間を作らないですむのです。

両方の形式は良いところもあり、悪いところも有るのですが、好みとしては和のやり方が好きです。
そこで木釘の話になりますが、引き出しの底板を止めるのは木釘が一番かなと思います。
今も桐たんす屋さんや、桐の箱には木釘が使われています、が。
あの木釘、昔は徒弟制度の一番下っ端が作り、いろいろな素材で作られていました。
桐ダンス屋では今もウツギですし、細かなものには竹も使われています。
そのほとんどが規製品でたぶん中国あたりで作られているでしょう。

これは自分なりのやり方ですが、材質はホウ、素状の良い所を使っています。
昔は接着材があまり良くなかったので、丈夫な木釘が必要だったと思いますが、
最近の接着材は非常に優秀、接合面が離れることはほとんどありませんので、
材はホウで問題なしと考えています、竹やその他硬い材質の釘だと、鉋で削りにくく、
時には刃こぼれをしてしまう時もあります。
また使う場所に合わせて、木釘の大きさもさまざまな物を作っています。
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下穴をあけるドリリビットも最近は市販品で良い物が出てきましたので、それに合わせて
木釘も作ります。ビットの上2本は昔の自作、下は市販品、テープは深さの目安です。
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木釘を削る台ですが、試行錯誤のすえ今はこの形です。
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一辺を削り終えたところですが、テーパーになっているのが分かるかな?
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もう片方を削って完成、かなりデリケイトな仕事で、なかなかたいへんです。
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こんな木の釘で大丈夫?と思いますが。これが効きます、決まります。角度が大事なんです。
テーパーが強すぎると、底板が割れたり、固定が甘くなります。
逆にテーパーがゆるいと、底板が釘から抜けてしまいます。
ちょうどの時は、ほとんど抜けませんし、接着剤も効いてしまえば完璧です。

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by Utiopepe | 2015-12-24 22:23 | 仕事 | Comments(0)
2015年 12月 03日

人工乾燥

時代ですかね、今までの様にはいかなくなってきました。
これまでずいぶん天然乾燥にこだわってやってきました、しかし、考えなければいけない時が来ました。

今までは、製材を終えた木材を一枚ずつ並べ、その上に24ミリ程度の細い棒をはさみ、
そしてまた板を並べる。この様に風通しの良い状態を保って、なるべく雨を避け、外気にさらします。
だいたい3センチの厚みの板で1年の目安ですが、自分は3年間乾燥と考えていました。

あまり冷暖房をしない、昔ながらの暮らしのお宅では問題がありませんでしたが。
最近の住宅は高気密、高断熱、壁材・床・天井ともに天然素材をあまり使っていないので水分も含みません。
その上冷暖房はあたりまえ、特に床暖房のお宅は乾燥しすぎているように感じます。
室内が一年を通して乾燥しすぎで、自然の状態の乾燥材では狂ってしまうようになりました。

なんとか対応をしなければと思い人工乾燥をやりだしました。
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密閉できる場所が必要ですが、自宅で思い当たるのは、漆塗りに使う室。
間口1間半奥行き半間、270センチ×90センチくらいあります。
漆塗りの時は湿気を充満させ漆を乾かします。今度はその逆の環境です。

室の保温と密閉性を高めるために扉は断熱材をベニヤ板でサンドイッチして作り。
室温はセンサーで感知して41度にセット、簡単なヒーターがON・OFFして40度前後になります。
密閉した室の中には扇風機も置き,気流を作り材を熱風にさらします。
除湿機は洗濯物の乾燥にも使える市販品を使用、エコモードで回し続けます。
この状態で10日間、最初の3日間は驚くほど水が出てきます。
後半の3日間は少しずつですが、木材の奥の方からの水分が出てくるのだと思います。
10日過ぎたら3日間開放して放置します、これで使うことが出来ます。

通常の人工乾燥は生木を製材をしてすぐ、高温で処理するので、問題も出るそうです。
中には驚くほどの高温で処理する方法もあるそうで、
そのような乾燥材は触った感じも変化してしまい、どこかパリパリします。

まだまだ工夫が必要でしょうが、今まで使った感じでは良い感じ。
以前より機械加工の時など、安定したようにも思います。
この方法ですと、十分な天然乾燥の後、残った水分を抜く熱処理ですので、木にもやさしい感じがします。

by Utiopepe | 2015-12-03 07:51 | 仕事 | Comments(0)
2015年 09月 29日

2015年展示会スタート

昨日はスーパームーン。先ほど写真を撮りました。
展示会一日目終了、夕食のあとネットカフェまで歩きの途中の月でした。でかい!!
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何とか始まりました、初めての親子展というか家族展になりました、
女房の作った物も少しですが展示してあります。
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開店と同時に人が来てくれまして、すきをみて写真を撮りました。
一部分しか見れませんが、全体の感じは出ていると思います。
なかなか見ても楽しい展示会になり、ほっとしています。

最終時は10月4日(日)ですが、がんばらなくちゃ。

by Utiopepe | 2015-09-29 20:48 | 仕事 | Comments(0)
2015年 09月 22日

展示会近し

もお、いくつ寝ると、展示会?
時間がどんどん過ぎていきます。
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今年は二人の娘たちといっしょに展示会です、しかし物があまりありません。
娘たちもそれぞれ、それなりにがんばっています、どんな展示会になりますのやら?
場所は愛知県の豊橋市。豊橋公園の脇のギャラリー、とても気に入っています。
時間がある時は、ティオペペをつれて公園を散歩、天気が良いと最高です。

仕事もやっていますが、稲刈りも近づいています。
後半戦の雨続きで登熟が遅れ気味、田んぼもいまひとつ乾いていません。
展示会に出発前ぎりぎりにやりたいのですが、良い天気が続きますように。

今年は彼岸花が見事です、植え付けて3年目かな?きれいです
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by Utiopepe | 2015-09-22 06:37 | 仕事 | Comments(0)
2015年 07月 06日

会吉(あいよし)トンネル

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突然、トンネルの話。
群馬県への納品の帰り道に通った、家のすぐ近く、青木峠にあるトンネルです。
信号機が付いていて、ちょうど赤信号でずいぶん待っていたので、そうだ写真。
と思い、カメラを探して、写そうとしたら、青信号、あわてて撮りました。
トンネルの上には山アジサイが咲き乱れ、信号が付いていて、なかなかのトンネルです。

今朝、調べてみてびっくり。 すぐ近くにある「明通(あけどうし)トンネル」と同じ開通年。
なんと1890年(明治23年)に開通していました。そして現存する国道のトンネルで最古だそうです。

自分が松本に家具作りの修行に来たおよそ40年前、現在の「三才山トンネル」は工事中。
上田方面への納品に青木峠を越えたのを覚えています。
当時、佐久方面に行くときは、青木峠を越えるか、諏訪に出て、和田峠を越えていました。
青木峠は、ぐねぐね道が続き、途中崖縁が谷底まで落ち込み、こわい道でしたが。
ほどなく三才山トンネルが使えるようになり、ずいぶん楽になり、すでに昔の話になりました。

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注文の棚は、テレビ台です。最近の家は家具屋の出番が少なく、ほとんどが作り付けです。
それでも存在感のあるテレビ台がほしいということで、注文をいただきました。
余計な飾りはいらない、引手も付けたくない、という事で、実にシンプルな棚ができました。
寸法は 1500×600 奥行き450  材はナラでオイル仕上げです。

by Utiopepe | 2015-07-06 06:40 | 仕事 | Comments(0)
2015年 05月 28日

得がたい

ケヤキの一枚板です。巾をつめる前は85センチくらいありました。
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両方の木口には、20センチくらいの割れが有りましたが、埋めてからチキリで補強しました。
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全体の大きさは、長さ1530 巾925 高さ305。奥に見える小ぶりの物と合わせて使います。
最初は小さな方の修理をお願いされたのですが、それに合わせて座卓もほしいとのこと。
いっそ両方とも茶保台にしたらと提案しましたが、それからが大変でした。
今の時代、茶保台を必要とするような場所が無く、作っている人も皆無。
増して中に入れる板は、物の良い大木を製材して、丁寧に管理しておかなければなりません。
通常、中板の厚みは12ミリ~15ミリの状態で乾燥させ、それを押さえつけ平に削ります。
まづは、在庫の有りそうな材木屋に電話をしてみましたが、ありません。
知り合いの家具屋仲間のつてをたどっても、なかなか見つかりませんでした。
たまたま声をかけておいた材木屋さんから、知り合いが持っているかもと言う連絡が入り。
見に行ってみると、有りました、が、これ使えるかな?
厚みは6ミリ、おまけにぐにゃぐにゃと言うか、凸凹。大変な状態でした。
使うか悩みましたが、たぶんこれを逃したら手に入らない、すばらしい木目の一枚板です。

幾日も悩み、どうやったら料理できるか、あの手この手を考え、腹を決め譲ってもらいました。
板両面を水でビショビショにして2時間くらい放置して、水を十分しみこませます。
板のへこんだ部分に水をたっぷり含んだタオルを置き、その上からアイロンで熱をかけます。
力を入れ過ぎると、木口からの割れが広がります、静かにしずかに。
木が十分柔らかくなったら、平らな場所に伏せ、全体に重りを乗せ乾くまで一日置きます。
これを何日も繰り返し、だいたい平らになったら、何本ものサンで押えてから十分乾燥させます。

厚さが6ミリ、通常の半分以下しかありませんから、ほとんど削らないようにして仕上げました。
とにかく薄い、乱暴に扱うと簡単に割れるでしょう、枠に入れるまではハラハラどきどきでした。
出来あがったものを見ても、何処が大変なのか、どの様な板だったのか想像できません。
作った本人もすでに忘れていて、実感がありません。こんなものなのか?

by Utiopepe | 2015-05-28 05:59 | 仕事 | Comments(1)
2015年 05月 09日

チェーンソー

仕事でも使いますが、おもに薪作りのためです。
最近は丸太をもらい、それを玉切、斧で割って薪を作っています。
立木の伐採を手伝ったり、後の処理をするとき、今までのチェーンソーだけでは時間がかかった。
そこで、新しい機械を導入しました。
以前から使ってる、相性の良い スチールのチェーンソーの変わり種。
MS150TC バーの長さわずか 25センチ  排気量 23cc 小さいです。
アクセルコントロールのトリガーの位置が真上に付いています。
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比較してもらうと、大きさが分かると思います。
とにかく軽い、バランスが良いので片手でも仕事ができます。
もともと、木に登っての枝打ちや、造園業のために開発された機械だそうです。

ゴールデンウィークは2台のチェーンソーと斧をつかい、クヌギの薪を大量に作りました。
新顔のチェーンソーも良く働き、1年分くらいの薪が確保できました。
本格的に燃せるようになるのは1年半先になります。

by Utiopepe | 2015-05-09 06:45 | 仕事 | Comments(0)
2015年 04月 02日

テレビ台

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雪が解けたと思ったら、初夏の様な日がやって来ました、そして今朝は霜。
春はどんどん進んでいくのに身体が目覚めません、が仕事は仕事、やっています。

材料は赤松、樹齢200年以上で極めて年輪がつみ、とても赤松には見えません。
赤松に注目して使い出してから随分たちました。
大阪の知り合いの銘木屋さんが教えてくれました「安いも赤松、高いも赤松」
高い赤松はケヤキよりも、値段の高いものだそうです。

使ってみての特徴は、木質が柔らかく、手触りがよく、暖かい。
上物の木目はやさしく、とても上品、他の木では真似できません。
反面、柔らかいので加工に気を使います、ちょっとしたことでも簡単にキズが付きます。
かんな削りでは、とても苦労します。丁寧に注意深くかんなを調整しないと削れません。
機械加工でも、手道具でもヤニが付着して、切れが止まり、滑らなくなります。
軟らかい木ではありますが、手間がかかるやっかい物、でも仕上がれば最高です。

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by Utiopepe | 2015-04-02 07:42 | 仕事 | Comments(0)
2014年 12月 25日

納品旅行は千葉へ

12月は10日から千葉県の旭市、銚子の隣町まで仕事に行って来ました。
出発の朝は東京が渋滞すると思い、早めに出発、東京で渋滞しだしたのが、6時30分くらい。
やっぱりねといった感じでしたが、まーあの東京の日の出の美しかったこと。
車があまり動かないので、写真を撮ることができました。空も町もすてきでした。
流れる音楽はエルビスプレスリー Can't help falling in love (好きにならずにはいられない)
これがバシと決まりました。明るくなりだした町、高速道路の照明、すべてが流れてエルビスです。
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東京を通過するだけで2時間弱かかりましたが、その後は順調。
順調すぎて、早く着き過ぎてしまうので、高速を早めに東金ICで降り、一路海岸をめざしました。
信州には海が無いので、海に行きたい。たまにはぼーと海を見ていたい。
片貝海岸に突き当たり、左折して海沿いに旭市を目指す途中、展望台がありました。
海岸の砂はさらさら、風紋はいつ見ても飽きません、吹きだまった貝殻も良し。
やっぱ拾ってしまうのでした。貝殻拾いは止まりません。
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かなりの高さの展望台から丸い海を眺めながらの昼飯。
蓮沼海浜公園の展望台で周りは広々、花もいっぱい咲いていました。
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10日から20日の予定が二日延び、22日の夕方5時すぎに旭市を出発、信州に帰りついたのは
夜中の12時すぎ、雪も無く、何とか無事に仕事も終え帰ってくることが出来ました。
天井に和紙を張り、壁には杉板、床は赤松、流し台と部屋の真ん中の作業台は信州で作り、
全てのセットを終了して今年の仕事収めでした。
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テーブルと椅子は以前に納品をしたもの、流し台の横にはテレビ台も付けました。

by Utiopepe | 2014-12-25 08:15 | 仕事 | Comments(0)