木の家具UMEKAWA くらしの話 ティオペペタイムス

tiopepeume.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

カテゴリ:仕事( 128 )


2017年 02月 25日

子供椅子

注文で子供椅子を作りました。
テーブルで使うものと、座卓で使う畳の上の椅子です。
テーブル用は初めて作りましたが、まったくイメージが出てこなくて困りました。
自分の家でテーブルで食事をするようになった時には、すでに子供たちは大きくなっていましたし、
最近は家にこもり切りで、あまり小さな子供に会う機会もありませんでした。

一体どのような感じで、子供が椅子を使うのかを観察しなければ、家具はできません。
ファミリーレストランに子供が来る時間帯に行って観察するか?どうしよう?
結局、知り合いの程よい年頃の子供がいる家にお邪魔しました。

やっぱり、「百聞は一見に如かず」とは言いますがまさにその通りでした。
子供椅子を使う年頃や、椅子の座り方、昇り降りのしかた、どうしたら良さそうか、
何をしてはいけないのか、それなりに理解できました。

しかし、参考になればと思い、ネットで検索して見てみましたが、困りました。
何を根拠の寸法なのか、着目点はどこなのか、かなりいい加減な子供椅子がほとんど、
どうも椅子の文化の無い日本では参考になる物がないらしい。

そこで海外の椅子を検索して見たら、参考になりそうなものがチラホラと出てきました。
たまたまテレビを見ていたら、ノルウェーのレストランの映像に良さそうな子供椅子が、
あるじゃないですか、自分の頭の中で少しずつ固まりだしたイメージのような物が。

大体のイメージが決まってから、人間工学の本を久々に引っ張り出し。
またまた難問、体格を何歳の子供に決めるか、どこかに決めないと先に進めません。
赤ん坊から子供へなる過程は成長が早すぎる、驚くほどの成長です。

結論から言えば2歳半から3歳が使い始めで、小学校入学前くらいまでと決めました。
何とか使い方のイメージも見えてきて、やっと制作にたどり着きました。

c0145438_7233381.jpg



c0145438_7254362.jpg


by Utiopepe | 2017-02-25 07:33 | 仕事 | Comments(0)
2017年 02月 19日

こんなやり方もありかな?

椅子のアームの接着の方法です。が、こんなんで良いんでしょうか?
以前は別のやり方で継いでいましたが、ふと思いつき試してみました。

c0145438_643089.jpg

中には2本ダボが入っていますが、接着材をつけてからの保持に苦労をしていました。
使っている紐は結束糸です、今までも額を作る時や、いろいろ工夫して使っていました。
c0145438_643202.jpg

木ねじの穴は上と下に別な木を張り付けるので見えなくなります。
c0145438_6433479.jpg


by Utiopepe | 2017-02-19 06:51 | 仕事 | Comments(0)
2016年 12月 08日

テレビ台

東京へ納品に行ってきました。
テレビ台ですが、高さ760センチ 幅2000センチ 奥行50センチ。
かなりの大きさです。東京の住環境は大変ですね。
車でやっと入れるような路地、車を駐車して、とにかく荷物を降ろさねば。
そうこうしている間に、2台の車が侵入してきて、少しバック。
荷物が下せる位置に動かし、再び荷物を降ろしました。

降ろし終わったら、車を駐車場にぴっちり入れ(駐車場付きはありがたい)。
とにかく降ろした物を、2階の現場(ダイニングキッチン)まで狭い階段を昇り降り。
狭い階段なので家具を壁にぶつけないように、気を使います(木を使う)。

今回の話が来たとき、納める場所を見なければ細かなことは決められませんので、
とにかく現場を見て、打ち合わせをさせて頂きました。
やはり、直接その場に行き、何が欲しいのか、何ができるのか、お話できてよかったと思います。

2015年 7月6日のブログ 「会吉トンネル」のテレビ台がお姉さんの注文。
こちらはナラ材で一体形、引手も見えないごくシンプルなデザインでした。

今回は材は Jパネル(杉の間伐材の三層の集積合板)ノックダウン金物を使い組み立て式。
引手は穴を掘りこみ、裏板は引き出し部分のみ、オーディオの配線のためほかは裏板なしです。

c0145438_8215837.jpg


by Utiopepe | 2016-12-08 08:23 | 仕事 | Comments(0)
2016年 11月 02日

鷲津 

またまた仕事での遠出でした。
今回は愛知と静岡をまわり、納品の次の日は、浜名湖のほとりの町 鷲津で観光でした。

最初は豊田佐吉記念館、秋の気持ちの良い散歩を楽しみました。
豊田佐吉の事を全く知らなかった、最初に作った機織り機の工夫は見習うべきことありでした
c0145438_74999.jpg


次は本興寺、谷文晁の襖絵が有名で文晁寺とも呼ばれています。
茅葺の本堂は国宝。写真よりずーと大きくて安定感も有り、シンプルで見ごたえありでした。
c0145438_7534242.jpg


庭は小堀遠州の作。池の中ほどにそれなりの大きさの島があり、そのために、
ぐるーと周りから見る景色に変化が生まれ、コンパクトでありながら見ごたえと奥行きを感じる庭でした。
c0145438_76540.jpg

c0145438_762343.jpg


これで終わりと思っていたら、女房が・・・・。龍潭寺に行けない?
また道を戻って行くの?・・・・ 結局、また次は無いかもと言う事で行って来ました。

このお寺も由緒正しきお寺で徳川家代々の菩提寺で、井伊直弼の先祖、井伊家の菩提寺でもあります。
庭はこれまた小堀遠州、先ほどとは違い横に長く、山に見立てた岡が三筋ほどあり、
岡に挟まれた谷は深く、水は流れていないながらも、深山の渓谷を思わせました。

観光客が団体で来るような処みたいですこし落ち着きませんでしたが、よい寺、よい庭でした。
ここは来年のNHK大河ドラマの舞台になるそうでした。

by Utiopepe | 2016-11-02 08:16 | 仕事 | Comments(0)
2016年 08月 02日

洋服たんす

洋服タンスと言えば、下に引き出しが2杯、上は観音開きの扉が一般的でしたが。
何処かロッカーの様な、しかしこれは使えるかもと思うアイディアです。
下の部分の引手は飛び出さない形式、上の洋服掛けは外にスライド、扉にはネクタイ掛け。
お客さんの要望と話し合いで完成、細かな部分は自由に作りました。

下だけ見たら整理ダンス、コンパクトで使いやすそう。
c0145438_5443975.jpg

上にのせたら洋服ダンス、男の必要な衣類はすべて片付きそうです。
c0145438_5445618.jpg

扉を開けたところで、扉には二本の横木を取り付けネクタイ掛けとしました。
上に掛け、下の方に差し込むと扉の開閉時にブラブラしなくて良さそうです。
c0145438_545962.jpg

洋服を外に引き出す金具です。かなりの重量の物を引き出し、
重ねた部分が不安定になり易いので、上と下の箱はビス止めにしました。
c0145438_5452272.jpg

扉の厚みを生かしたネクタイ掛け。
c0145438_5454015.jpg

ワンポイントの扉の引き手、材は赤樫、横にスライドさせてストッパーになります。
c0145438_5455316.jpg

内側の景色ですが、細かな細工にこだわったかな?
c0145438_5462714.jpg
c0145438_546723.jpg


すごくシンプル、男物と言う事で直線を生かしましたが、扉の引き手が効いています。
寸法、デザインどちらも結構気に入っていますが、使い心地はいかがかな?

by Utiopepe | 2016-08-02 05:49 | 仕事 | Comments(0)
2016年 05月 08日

before & after

19年目の大改造です。
実はカウンターの上の食器棚は家の建築時から計画していました。
しかし実行出来たのはなんと19年後、生活の仕方も変わりそれに合わせました。
c0145438_6264567.jpg
c0145438_627061.jpg

吊り下げた食器棚は一部は両面使い、小さな食器やグラスを両面から取り出せます。
地震の事を考え、ガラスではなくポリカーボネートをいれました。
扉のロックは自分で考えた方式、なかなかの使い勝手で、地震の時も大丈夫でしょう。
カウンターの高さは約1メートル、引き出しを付けたりと、いろいろ工夫をしました。
c0145438_6272897.jpg


by Utiopepe | 2016-05-08 06:34 | 仕事 | Comments(0)
2016年 02月 02日

油断大敵

やっぱりね、こーゆうことするんだ。
c0145438_638040.jpg

c0145438_6381527.jpg

古い座卓の修理をしていますが、油断すると大変です。
上の写真、外側から見ると抜きホゾになっています(仕事のとめを見ると説明があります)。
一見丁寧な仕事をしているようにみえます、が中身は下の写真のようになっていました。
黒く見える物すべて釘です。ばらしてみて冷や汗たらり。

材料の一部が虫に食われてボロボロ、取り換えることとなりましたが、まずは解体です。
修理を何度も経験するとかなり慎重になります。
まずは構造を細かく調べ、何処に金属を使っているか、どこからばらすのが良いか。
修理する物に一番ダメージが少ない方法をさがします。

しかし、見えない所でいろいろな事がしてあります。ほとんどの家具がそうです。
今と違い、機械にたよらず、手仕事で量産するために、あの手この手で作っています。
壊さなければ中は見えません、ので上手に手を抜きます。
それは昔の職人の常識のようです、でも抜きホゾに見せかけ、ほぞ穴が釘隠しとはビックリ。

ばらす時にノコギリや鑿を使いますが、金属に触ったら、一発でボツです。
ノコギリは完全に切れなくなります、ほとんど使えません。
鑿は刃こぼれをしたら、グラインダーで削り落し、研ぎなおし、大変時間がかかります。
慎重に解体をしますが、読みが外れることもしばしば、修理は奥が深い。

by Utiopepe | 2016-02-02 07:27 | 仕事 | Comments(0)
2015年 12月 24日

木釘

あまり知られていな事だとは思いますが、釘の話です。
釘は昔から使われてきたと思いますが、近頃はあまり良くない印象があるようです。

家具を作っていて度々聞かれる事ですが、釘を使っていますか?
ん・・・・、使っています。・・・・・なにか問題があるのかな・・・・・?

どうも釘は悪者、いい加減な仕事は釘をいっぱい使っている、
釘を使う仕事は半端な仕事と、思われているふしがあるかな?

今、普通に釘と言う時、形は丸棒の先が尖ったもの。(丸くぎと言います)
しかし、ちょっと前の時代(明治以前くらいかな)は、断面が四角で作りが違います。
鉄を叩いて、四角のとんがった形に作り、それを釘としていました。
この様な形の釘を和釘と言いますが、歴史的には平安以前から使われてきた物だと思います。
木を扱う仕事の中で、どうしても釘という物を使わざるをえない場面があります。
釘でやるしかない仕事、これは認めてほしい、釘は必用な物なのです。

突然、話は、引き出しの作り方になりますが、近頃普通に見られるやり方は実は洋式で、
溝に底板を差し込んで上げ底になっています。
しかし和箪笥の引き出しは上げ底になっていなくて下から釘で打ち上げています。
この方式だと、無駄な空間を作らないですむのです。

両方の形式は良いところもあり、悪いところも有るのですが、好みとしては和のやり方が好きです。
そこで木釘の話になりますが、引き出しの底板を止めるのは木釘が一番かなと思います。
今も桐たんす屋さんや、桐の箱には木釘が使われています、が。
あの木釘、昔は徒弟制度の一番下っ端が作り、いろいろな素材で作られていました。
桐ダンス屋では今もウツギですし、細かなものには竹も使われています。
そのほとんどが規製品でたぶん中国あたりで作られているでしょう。

これは自分なりのやり方ですが、材質はホウ、素状の良い所を使っています。
昔は接着材があまり良くなかったので、丈夫な木釘が必要だったと思いますが、
最近の接着材は非常に優秀、接合面が離れることはほとんどありませんので、
材はホウで問題なしと考えています、竹やその他硬い材質の釘だと、鉋で削りにくく、
時には刃こぼれをしてしまう時もあります。
また使う場所に合わせて、木釘の大きさもさまざまな物を作っています。
c0145438_2124356.jpg

下穴をあけるドリリビットも最近は市販品で良い物が出てきましたので、それに合わせて
木釘も作ります。ビットの上2本は昔の自作、下は市販品、テープは深さの目安です。
c0145438_21241545.jpg

木釘を削る台ですが、試行錯誤のすえ今はこの形です。
c0145438_21242943.jpg

一辺を削り終えたところですが、テーパーになっているのが分かるかな?
c0145438_21244497.jpg
c0145438_21251294.jpg

もう片方を削って完成、かなりデリケイトな仕事で、なかなかたいへんです。
c0145438_21252696.jpg

こんな木の釘で大丈夫?と思いますが。これが効きます、決まります。角度が大事なんです。
テーパーが強すぎると、底板が割れたり、固定が甘くなります。
逆にテーパーがゆるいと、底板が釘から抜けてしまいます。
ちょうどの時は、ほとんど抜けませんし、接着剤も効いてしまえば完璧です。

c0145438_21254015.jpg


by Utiopepe | 2015-12-24 22:23 | 仕事 | Comments(0)
2015年 12月 03日

人工乾燥

時代ですかね、今までの様にはいかなくなってきました。
これまでずいぶん天然乾燥にこだわってやってきました、しかし、考えなければいけない時が来ました。

今までは、製材を終えた木材を一枚ずつ並べ、その上に24ミリ程度の細い棒をはさみ、
そしてまた板を並べる。この様に風通しの良い状態を保って、なるべく雨を避け、外気にさらします。
だいたい3センチの厚みの板で1年の目安ですが、自分は3年間乾燥と考えていました。

あまり冷暖房をしない、昔ながらの暮らしのお宅では問題がありませんでしたが。
最近の住宅は高気密、高断熱、壁材・床・天井ともに天然素材をあまり使っていないので水分も含みません。
その上冷暖房はあたりまえ、特に床暖房のお宅は乾燥しすぎているように感じます。
室内が一年を通して乾燥しすぎで、自然の状態の乾燥材では狂ってしまうようになりました。

なんとか対応をしなければと思い人工乾燥をやりだしました。
c0145438_6375292.jpg


密閉できる場所が必要ですが、自宅で思い当たるのは、漆塗りに使う室。
間口1間半奥行き半間、270センチ×90センチくらいあります。
漆塗りの時は湿気を充満させ漆を乾かします。今度はその逆の環境です。

室の保温と密閉性を高めるために扉は断熱材をベニヤ板でサンドイッチして作り。
室温はセンサーで感知して41度にセット、簡単なヒーターがON・OFFして40度前後になります。
密閉した室の中には扇風機も置き,気流を作り材を熱風にさらします。
除湿機は洗濯物の乾燥にも使える市販品を使用、エコモードで回し続けます。
この状態で10日間、最初の3日間は驚くほど水が出てきます。
後半の3日間は少しずつですが、木材の奥の方からの水分が出てくるのだと思います。
10日過ぎたら3日間開放して放置します、これで使うことが出来ます。

通常の人工乾燥は生木を製材をしてすぐ、高温で処理するので、問題も出るそうです。
中には驚くほどの高温で処理する方法もあるそうで、
そのような乾燥材は触った感じも変化してしまい、どこかパリパリします。

まだまだ工夫が必要でしょうが、今まで使った感じでは良い感じ。
以前より機械加工の時など、安定したようにも思います。
この方法ですと、十分な天然乾燥の後、残った水分を抜く熱処理ですので、木にもやさしい感じがします。

by Utiopepe | 2015-12-03 07:51 | 仕事 | Comments(0)
2015年 09月 29日

2015年展示会スタート

昨日はスーパームーン。先ほど写真を撮りました。
展示会一日目終了、夕食のあとネットカフェまで歩きの途中の月でした。でかい!!
c0145438_2030493.jpg



何とか始まりました、初めての親子展というか家族展になりました、
女房の作った物も少しですが展示してあります。
c0145438_2035824.jpg
c0145438_20351911.jpg
c0145438_2035345.jpg
c0145438_20354880.jpg
c0145438_2036186.jpg


開店と同時に人が来てくれまして、すきをみて写真を撮りました。
一部分しか見れませんが、全体の感じは出ていると思います。
なかなか見ても楽しい展示会になり、ほっとしています。

最終時は10月4日(日)ですが、がんばらなくちゃ。

by Utiopepe | 2015-09-29 20:48 | 仕事 | Comments(0)