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2015年 12月 03日

人工乾燥

時代ですかね、今までの様にはいかなくなってきました。
これまでずいぶん天然乾燥にこだわってやってきました、しかし、考えなければいけない時が来ました。

今までは、製材を終えた木材を一枚ずつ並べ、その上に24ミリ程度の細い棒をはさみ、
そしてまた板を並べる。この様に風通しの良い状態を保って、なるべく雨を避け、外気にさらします。
だいたい3センチの厚みの板で1年の目安ですが、自分は3年間乾燥と考えていました。

あまり冷暖房をしない、昔ながらの暮らしのお宅では問題がありませんでしたが。
最近の住宅は高気密、高断熱、壁材・床・天井ともに天然素材をあまり使っていないので水分も含みません。
その上冷暖房はあたりまえ、特に床暖房のお宅は乾燥しすぎているように感じます。
室内が一年を通して乾燥しすぎで、自然の状態の乾燥材では狂ってしまうようになりました。

なんとか対応をしなければと思い人工乾燥をやりだしました。
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密閉できる場所が必要ですが、自宅で思い当たるのは、漆塗りに使う室。
間口1間半奥行き半間、270センチ×90センチくらいあります。
漆塗りの時は湿気を充満させ漆を乾かします。今度はその逆の環境です。

室の保温と密閉性を高めるために扉は断熱材をベニヤ板でサンドイッチして作り。
室温はセンサーで感知して41度にセット、簡単なヒーターがON・OFFして40度前後になります。
密閉した室の中には扇風機も置き,気流を作り材を熱風にさらします。
除湿機は洗濯物の乾燥にも使える市販品を使用、エコモードで回し続けます。
この状態で10日間、最初の3日間は驚くほど水が出てきます。
後半の3日間は少しずつですが、木材の奥の方からの水分が出てくるのだと思います。
10日過ぎたら3日間開放して放置します、これで使うことが出来ます。

通常の人工乾燥は生木を製材をしてすぐ、高温で処理するので、問題も出るそうです。
中には驚くほどの高温で処理する方法もあるそうで、
そのような乾燥材は触った感じも変化してしまい、どこかパリパリします。

まだまだ工夫が必要でしょうが、今まで使った感じでは良い感じ。
以前より機械加工の時など、安定したようにも思います。
この方法ですと、十分な天然乾燥の後、残った水分を抜く熱処理ですので、木にもやさしい感じがします。

by Utiopepe | 2015-12-03 07:51 | 仕事 | Comments(0)


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