2014年 05月 22日
「ちりめん本」、え、何ですか? 数年前、お客さんから見せていただいて、びっくりしました。 え?何時の物?なんですか?これ? とにかく、びっくりしたことを覚えています。 その美しいこと、不思議な手触り、品の良さ、凝縮された日本文化、センスの良さ、唖然でした。 何時か欲しいと思っていましたが、ついに手に入れました。 今、製作中の36杯の引き出し、これは「ちりめん本」コレクションを入れるためのものです。 実は、初めて見せてくれたお客様からの注文で製作中なのですが。 やっぱり、抽斗を作るなら、本物も持っていなきゃ、と思いたち手に入れました。 右側は外箱、左がそのちりめん本 目次ですが、どのページもしゃれています。 写真をクリックして拡大して見てみて下さい。 できれば、手に持って見てもらいたい。手触りがいいんです。 明治時代に海外向けにお土産として作られた物だそうです。 が、驚きです。その中身の濃い事、プロデュースした長谷川武次郎のセンスの良い事。 ところどころに、ユーモア、ウィット、技術の高さ、何もかも脱帽です。 当時の日本は、気品もあり、技術もあり、実にすてきでした。 今の時代、忘れられている気持ちのありようと言うか、何が大切かというようなことが、 手にして、見ていると伝わってきます。ありがたいことです。 大切にしていきたい、日本の文化の典型だと思っています。
by Utiopepe
| 2014-05-22 20:55
| 仕事
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